こんにちは。スピーシーズのモーションマイスター Sです。
モーションには、LEDをつけることができます。
二足歩行ロボット「SPC-101」には、胸、左手、右手の3箇所にLEDが付いていて、
それらを好きなタイミングに、好きな色で点灯させることができるようになっています。
LEDをつけることで、モーションにさらに表情をつけることができたり、
感情を表したりすることが可能になります。
ここでは、基本的な設定方法を学んでいきましょう。
■LEDをつける■
1)LEDを描画してみる
LEDは、胸(LED_C)、左手(LED_L)、右手(LED_R)につけることができます。
LEDをつけるには、"LED_C"、"LED_L"、"LED_R"欄のいずれかを
ダブルクリックして、
"Pattern Editor"を開いてください。
実際にロボットに表示されるLEDの位置は、
(図1)を目安としてください。
注意:"LED_H"はハードウェアとして用意されていないため、設定できません。
それでは、前回作成した
「sample」というモーションにLEDをつけてみましょう。
モーションデータを読み込んで準備をして下さい。
まず、一番上にあるポーズ
「kihon」と同じ行にある、
"LED_C"の欄を
ダブルクリックして
"Pattern Editor"を開いて下さい。(図2)
絵を描くために使用できる色は3色ほどありますが
"Pattern Editor"を開いた時には、必ず
「赤」が選択されています。
他の色、
「緑」、
「グレー」ですが必要に応じて選択するようにします。
色を選択する場合には、下にある
「パレット」エリアで選択しましょう。(図3)

それでは、
「赤」を選択して四角形を描いてみましょう。
四角形が描けたら、
"設定"ボタンをクリックしてください。
すると、
"LED_C"の欄になにやら数字が表示されます。
これで、指定したポーズにLEDが設定されたことになります。(図4)
2)LEDの特性
ここで、LEDの特性について説明したいと思います。
先ほどLEDを設定しましたが、このままの設定だとLEDが表示されたままになってしまいます。
つまり、
モーションの再生が終わっても胸に赤い四角形が表示されたまま
になってしまうということです。
これを解消する為には、
「LEDを何も表示しない」という設定をする必要があります。
それでは、実際に設定をしてみましょう。
今度は、
「kagamu」と同じ行にある、
"LED_C"の欄を
ダブルクリックして
"Pattern Editor"を開いて下さい。
先ほどは四角形を描きましたが、今回は
「何も表示しない」という設定をする為
何も描かないままで
"設定"ボタンをクリックしましょう。
すると、先ほどと同じように数字が表示されます。(図5)
これで
「何も表示しない」設定は完了です。
3)タイミングの設定
LEDをつける方法としては以下の方法があります。
1.ポーズが設定してある行につける
2.ポーズとポーズの間につける
まず、
"ポーズが設定してある行につける"ですが
先ほど実際にLEDを描画した時の方法です。
この場合、特にタイミングの指定を行う必要はありません。
次に、
"ポーズとポーズの間につける"ですが
この場合は、タイミングの設定を行う必要が出てきます。
実際に設定を行ってみましょう。
まず、一番上にあるポーズ
「kihon」の行を選択して
"行追加"ボタンをクリックして行の追加をしましょう。
次に、追加した行の
"LED_C"の欄をダブルクリックして
"Pattern Editor"を開いてください。
次に、
(図6)を参考に赤い四角形を
「緑」で囲んだ絵を描きます。

その後に
"設定"ボタンを押すと、
[ΔTp]が入力されていません。
値を入力してください。
というエラーメッセージが表示されます。
"ΔTp"とは、LEDを表示するタイミングのことを指します。
例えば、ポーズAからポーズBに移動するまでに1000msecを指定している場合には
10〜990msecの範囲内でLED表示タイミングを指定しなければなりません。
この場合は、
「kihon」から
「kagamu」へ移動するまでの時間を指します。
モーションは1000msecで移動するように設定されていますので
その中に納まる範囲内の時間(10〜990msec)で指定するのですが
ここでは
500msecと指定しましょう。
LEDを設定した行の
"ΔTp"欄をダブルクリックして数値を入力してください。(図7)
■プリセットパターン設定■
1)プリセットパターンについて
LEDは、自由描画の他に、プリセットパターンを選択することができます。
プリセットパターンとは、"Pattern Editor"についている機能の一つで
あらかじめ用意しておいた絵を選択できるという優れものです。
これを使うことで、LEDをつける時間を大幅に短縮できますので
プリセットパターン設定は行っておいた方が良いでしょう。
プリセットパターンの登録は、モーションエディタ上では行えません。
プリセットパターンを登録するには、下記フォルダにあるファイルを
メモ帳などで編集します。
C:\Program Files\speecys\ITRMotionEditor\Data\System
操作するファイルは、下記になります。
ledp0000.lpt ・・・左手(LED_L)
ledp0001.lpt ・・・右手(LED_R)
ledp0002.lpt ・・・胸(LED_C)
2)登録するLEDパターンの作成
LEDをファイルに登録する前に、モーションエディタ上で
LEDのパターンを作成する必要があります。
まず、LED登録用のモーションを作成します。
10パターン保存したい場合には、ポーズを10個エントリーした
モーションデータを作成してください。(図8)

その後、
"Pattern Editor"でLEDを描画してモーションに登録します。
ここでは、
"LED_C"に10個登録します。(図9)
3)LEDパターンをファイルに書き込む
モーションに登録したLEDパターンを、ファイルに直接書き込みます。
モーションのLED欄を参照してください。(図10)

LED欄に表示されている30桁の英数字がLEDのパターンです。
この30桁の英数字を、ledp0000.lpt〜ledp0002.lptに書き込むことで
LEDプリセットの登録ができます。(図11)
4)LEDプリセットを使用する
ファイルへの書き込みが完了したら、モーションエディタを再起動してください。
その後、モーションを読み込んで
"Pattern Editor"を開いて下ください。
"Pattern Editor"の上部にあるプリセットタブから番号を選択します。
すると登録したLEDパターンを参照することができます。(図12)
注意:ファイルに書き込む前に、バックアップを取るようにしてください。
また書き込みの際には、桁数を間違えないように注意してください。
ロボットにLEDをつけることができましたか?
この他、モーションエディタの詳しい使い方、ボタンの説明は、付属のマニュアルを参照してください。
今回の「第4回」までが理解できると、ロボットのモーション作りの基礎がすべて理解できたことになります。
それでは次回は、応用編です。